バイト初日の挨拶と自己紹介
たいていの人はアルバイト初日の挨拶や自己紹介をどのようにするべきかについて悩んだことがあると思う。正社員であれば、朝礼などで全員の前で挨拶をする場が設けられるというのが普通かと思われるが、アルバイトであったりすると特にそういう機会は与えられず、すぐに仕事の指示を出されて取りかかる場合もあるかもしれない。
そのため、周囲にどのタイミングでどの程度の自己紹介をしたらいいのか分からず、結局うやむやなまま終わってしまうということもあるのではないだろうか。
もちろん、徐々に打ち解けていく中で互いに自然と理解していくものかもしれないのだが、少なくとも仕事を教えてくれる人に対しては自分から率先して挨拶をしていくぐらいのやる気を見せたほうが良いと思う。
アルバイトであれば、とりあえずは自分の氏名と「よろしくお願いします」の一言で良く、その他のことは質問されたらその都度答えるなり、歓迎会の席などでゆっくり話すなりすれば十分だと思うのだが、避けたほうが無難な話題はある。
一つは、一般的にレベルが高いと言われている学校を卒業していたり、または在学中であったりする場合は、さらっと言及する程度にとどめておいたほうが良いということである。
もう一つは、親や兄弟などの身内が職場関係者である場合は、上司や先輩が指導しづらくなってしまうので、これもなるべく黙っていたほうが良い。
いずれも遅かれ早かれ知れるところとなることかもしれないのだが、あえて自分からは言わないほうが何かと無難かと思われる。
さらに、宗教や政治といった個人的でデリケートな話題についても、それらが仕事を教えてくれる人の好みと異なっていた場合は人間関係の支障ともなりえるので注意が必要である。
このように、アルバイトだから正社員よりは比較的簡単な挨拶や自己紹介で良いということにはなっていても、一般常識に照らして好まれる話題かそうでないかぐらいは自分で判断したほうが良さそうだ。
しかし、自己紹介の内容うんぬんより、結局はいかに自分から進んで大きな声で元気よく挨拶できるかどうかのほうが評価対象になるのは言うまでもない。
敬語に自信がなくつい小さな声になってしまうという人もいるかもしれないが、失敗を恐れずに思い切って元気に話してみることがまずは大切なのである。
そして、教えてもらったことをすぐ書きとめて覚えられるようにメモを携帯することも、教えられる側のマナーであり常識である。